【詩動画3】詩「 私は試し続ける」

(字幕・朗読)

詩動画「 私は試し続ける」約4分30秒 

【題名】 
私は試し続ける

【本文】 
全て無欲であれば 翼を選ぶのならば祈れという

祈れば届くという翼があれば 自由になれるという

それでいいという

祈れば私に会えるという啓示だと言う 聞こえもしない言葉に縋るのか

何をしようというのか

ありもしない大地を踏みしめようというのか

約束されたというのか

言葉に振り回され 行けるか向かえるかも分からず風を空を掴もうというのか



混ざり合う世界の調和は大切にして行かなければならない

片方が得られても軋轢(あつれき)を生むだけ


穏やかな日常を繰り返せることが幸せだとわかりながら

感情の波に苛(さいな)まれ 小さな喜びや感動に気付かないという


傍観は物言わぬ警告

死だけが怒りと憎しみ 辛さと哀しみ 苦しみから解き放つ

だが死から生まれた感情は

後悔と呵責 自責と無念 慈しみと思い出に包まれる



正か負か

是か非か

理か非か 流れる涙が問いかける

懺悔を錯覚し 許しと慈悲を天秤にする事が誤りであることも知らない

また同じ道をたどるのか

人の過ちに気付かない者が導くことは出来ない



裁定で正せば安心だというのか

己の責は解き放てというのか

命の重みが分かるというのか

わずかに残った思い出を手繰り寄せ 途切れないよう願う


蔑む過ちを正義だと美化しようというのか

赦された過ちを恩恵だと美化しようというのか

そんな思い出を引き継げと言うのか



光と影の流れる思い出を紡ぎ

人は生と死を繰り返す


軌道は描かれても

時代は終わっても

繰り返されても

同じ道をたどるのか

私に気付くのか

気付かないのか

人の過ちを見続ける


時はどう刻むのか 

風を空を掴もうとする者を導き

祈りを理解していない者を導き

時を与え続ける事はない光と影の世界を与え 流れる未来を見続ける



世界を諭し 戒める

誰も気付かないこの世界で影が光を隠すように 

気付けば一歩も進まないまま飛ばないまま それが与えられた世界


何をしようというのか

目を塞ぎ 耳を塞ぎ 口を塞ぐ姿を見続ける

流れる未来が終わりを告げるまで人は与えられた世界で時を刻む

諦めず 

調和できない世界を試し

私は与え続ける


ご視聴ありがとうございました

作 :不思議な世界のなかま
朗読:ひこ星&しゅ星

※(作:不思議な世界のなかま)と(朗読:ひこ星&しゅ星)は同義です

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